2019年より販売を開始しましたGG-1では、ご導入いただきました多くのお客様より、たいへん高い評価をいただきました。まだ実績のない弊社製品をご導入いただけたことに、心より感謝申し上げます。
この度リリースするGG-2では、GG-1での基本性能に加えて、大幅な性能改善を実施いたしました。
GG-2パンフレット
GG-2の主な改善点
森林で存分にご活用いただけるよう林内での通信性能を大幅に強化いたしました
GG-1では環境によっては50m程度しか通信できませんでしたが、GG-2では林内でも500mの通信が可能になりました。
実際にGG-2を使ってRTK測量を行った実験データはこちら
関連記事:【検証結果】林内でのRTK測量データ|見通しの良い山中湖でのRTK測量データ
GNSSを活用しているユーザー様の声を元に、あらゆる運用形態に対応できるように通信機能を強化いたしました
GG-2では2組の独立したWi-fi/Bluetooth通信モジュールを搭載しております。これにより、
- GG-2から直接お客様のデータサーバに測位データを発信する
- 近傍のBLEセンサーから受信したデータをGG-2で測位した位置情報を加えてBluetooth経由でスマホに転送する
といった柔軟な対応が可能になっております。
センサーの追加搭載やハードウェアカスタマイズが容易に行える構造にいたしました
GG-2では、追加搭載用の基板エリアを内蔵しております。
これにより、温度湿度センサーや電子ブザーを追加搭載したり、お客様独自の通信回路を追加搭載することができます。
製品コンセプト – GNSS-RTKをもっと簡単に!
構成をコンパクトに
既存製品は機材が大きい
▼
GG-2はポケットサイズ
操作をシンプルに
既存製品は操作が難しい
▼
GG-2はスマホで簡単操作
価格を抑えめに
測量機器は200万円~
▼
GG-2は20万円〜
概観
- 大きさはポケットサイズ
- ケースは国産ヒノキを採用
- 防塵防水設計(IP68相当)
- 給電は市販のモバイルバッテリでOK
スペック
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
型式 | GG-2 LT | GG-2 Base / GG-2 Rover | GG-2 Base Pro |
機能 | 〇ネットワークRTK機能 ※1 〇単独測位 / SBASによる測位 | 〇基準局 / 移動局によるRTK機能 〇ネットワークRTK機能 ※1 〇単独測位 / SBASによる測位 〇基準局の座標設定機能 | |
対応衛星 (対応信号) | GPS(L1/L2)、GLONASS(L1/L2)、Galileo(E1/E5b)、BeiDou(B1/B2)、QZSS(L1/L2) | ||
水平位置精度 | RTK-FIX:2cm CEP / SBAS:1.0m CEP / 単独測位:1.5m CEP | ||
垂直位置精度 | 水平位置精度の2倍 | ||
出力間隔 | 1秒間隔 | ||
出力IF | Bluetooth SPP (技適取得済みモジュール使用) NMEA形式 / NtripCaster RTCM形式 | ||
基準局→移動局通信 | 搭載されていません | 920MHz (技適取得済み) | 920MHz (技適取得済み) |
基準局→移動局通信距離 | 搭載されていません | 見通し:1km 市街地:250m 森林内:100m ※総務省への無線局開設申請と電波利用料納付は不要です | 見通し:4km 市街地:700m 森林内:500m ※総務省への無線局開設申請と電波利用料納付(400円/年)が必要です |
双方向通信(有償) | 搭載されていません | カスタマイズで対応可 | カスタマイズで対応可 |
購入後アップグレード(有償) | GG-2LT→GG-2 LTE 可能 GG-2LT→GG-2 可能 GG-2LT→GG-2 Pro可能 | GG-2→GG-2 LTE 可能 GG-2→GG-2 Pro 可能 | GG-2 Pro→GG-2 Pro LTE 可能 |
ケース | IP68相当(水深2mで1時間) | ||
電源 | USBコネクタ(TypeA)による給電 (5000mAhで約8時間) | ||
サイズ | 本体:90×40×24mm | ||
重量 | 本体:100g(GNSSアンテナ、バッテリーを除く) | ||
通信機能 | Bluetooth 4.0, Bluetooth LE (独立した2つのBluetoothモジュールを搭載) wi-fi(2.5GHz), wi-fi(5GHz) (独立した2つのwi-fiモジュールを搭載) | ||
付属ソフト | 付属しません | ・基準局設定用のandroidアプリ付属 ・平面直角座標系で基準座標を設定可能 ・国土地理院提供のジオイド補正による標高値の設定が可能 | |
開発拠点 | 製品の設計・検証・組立・検品はすべて日本国内で行っております | ||
サポート | サポート窓口およびマニュアルは、日本語で対応いたします | ||
保証 | 保証期間は、ご購入いただいてから1年間になります | ||
対応ソフトウェア | ギョロマン製GNSSソフト「GyoroMobile」と接続・運用できます |
※1:ネットワークRTKの基地局情報配信サービスとして下記サービスの動作を確認済みです
- docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス(株式会社NTTドコモ)
- GPSdata(日本GPSデータサービス株式会社)
- ichimill(ソフトバンク株式会社)
GNSSユニットGG-2スペック【2024/08/02更新】
価格・セット内容
セット名 | セット内容 |
---|---|
GG-2 RTK | ■機器構成 GG-2 Base Pro×1台(基準局) GG-2 Rover×1台(移動局) GNSSソフト×1本 モバイル端末×1台 ■用途 ローカルRTKによるGNSS測量を実施するための構成です。 森林等のインターネットが利用できない環境下でもRTKにより高精度な測位が可能です。 ■価格 購入価格:\517,000円(税込) レンタル月額:\48,400円(税込) ■注意事項 基準局はGG-2 BaseとGG-2 Base Proで選択いただけます。 GG-2 Baseでは基準局から移動局までの通信可能距離は見通しで1km、GG-2 Base Proでは4kmとなります。 GG-2 Base Proを購入してご利用になる場合には、総務省への無線局開設申請が必要になり、毎年\400円の電波利用料を納付する必要がございます。 GG-2 Base/GG-2 Roverをご購入される場合、このような申請および電波利用料の納付は必要ございません。 機器をレンタルされる場合も、このような申請および電波利用料の納付は必要ございません。 GNSSソフトは、利用料として\19,800円(税込)/年をお支払いいただきます。 |
GG-2 Basic | ■機器構成 GG-2 LT×1台 GNSSソフト×1本 モバイル端末×1台 ■用途 ネットワークRTKによるGNSS測量を実施するための構成です。 インターネットを利用できる環境下で、高精度な測位が可能です。 ■価格 購入価格:\286,000円(税込) レンタル月額:\37,400円(税込) ■注意事項 ネットワークRTKをご利用になる場合には、インターネット接続環境および基地局情報配信サービスプロバイダとの契約が別途必要になります。 GNSSソフトは、利用料として\19,800円(税込)/年をお支払いいただきます。 |
7つの運用形態に対応
GG-2は、高精度GNSSモジュールに加えて、3つの独立した通信モジュールを搭載し、 お客様のあらゆる運用形態に対応できるようになっております。 (ネットワークRTKと区別するために、ここでは通常のRTK機能をローカルRTKと表記します)
GPSロガーとして利用(2周波単独測位)
- GPS/QZSS, GLONASS, BEIDOU, GALILEOに対応
- 2周波精度:1.5m CEP
測量に利用(2周波ローカルRTK)
- GPS/QZSS, GLONASS, BEIDOU, GALILEOに対応
- 2周波ローカルRTK精度:2cm CEP
- 基準局→移動局間距離:4km(見通し) / 700m(市街地) / 500m(森林内)
【注意】ローカルRTKを行うためには、GG-2 BaseとGG-2 Roverの2台が必要です。
調査活動に利用(2周波ネットワークRTK)
- GPS/QZSS, GLONASS, BEIDOU, GALILEOに対応
- 2周波Network RTK精度:2cm CEP
- 基地局情報はインターネット経由で取得
【注意】インターネット接続環境と基地局情報提供プロバイダ(有償)との契約が必要です。
専用ネットワークRTKの構築が可能
- GPS/QZSS, GLONASS, BEIDOU, GALILEOに対応
- 2周波Network RTK精度:2cm CEP
- 基準局(GG-2 Base)を設置すると、半径10km圏内でネットワークRTKが可能です。
【注意】基準局、移動局にはそれぞれインターネット接続環境が必要です。
移動体追跡、危険検出に利用
- GPS/QZSS, GLONASS, BEIDOU, GALILEOに対応
- 2周波Network RTK精度:2cm CEP
- GG-2単独でのローカルRTK/ネットワークRTKが可能(スマートフォン不要)
【例】検知器としての利用、お客様独自デバイスとの連携
基準局/移動局間の双方向通信
GG-2 RoverからGG-2 Baseに情報をアップすることで、インターネットを利用できない山中でも作業員の位置をリアルタイムに把握したり、危険情報を発信したりできます。
カスタマイズによる最適化
- 自社開発しておりますので、お客様のご要望に合わせてハードウェア/ ソフトウェア共に制限なくカスタマイズ可能です。
- センサーを追加搭載したり、独自機能を搭載することができます。
カスタマイズ用の基板エリアを用意
GG-2内部に追加基板を搭載できるようになっており、センサーや回路を追加搭載することが可能です。
例)温度湿度センサーを搭載して、作業環境のモニタリングと警告の発信例)電子ブザーやバイブレーターを搭載して、侵入禁止エリアでの警告発信や危険通知
本体サイズの変更も容易に可能
アルミフレームを木製カバーでサンドした構造ですので、追加搭載したい機器が大きくてもアルミフレームの厚み(高さ)を変更することで防水防塵性能を維持したまま、容易にサイズ変更が可能です。
ソフトウェアももちろんカスタマイズ可能
お客様独自機能の追加搭載や、複雑な通信形態にも対応できます。
例)wi-fi経由でサーバとデータ通信しながら、スマホやデバイスにBluetooth(SPP)出力する 例)BLEでデータを受信しながら、スマホやデバイスにBluetooth(SPP)出力する